VW T6.1 キャンピングカーで始める車旅

カリフォルニアオーシャン購入の記録 

車内用品 一酸化炭素モニター

■一酸化炭素(CO)中毒

・最も一般的な致死性中毒の1つ。

・炭化水素の不完全燃焼の結果発生する無色無臭の気体。

・中毒における一般的なCO源に、通気が不適切な自動車,ガス暖房器具,木または炭を燃やすストーブ,灯油ストーブなどもある。

 

 車内でコンロ使用の可能性やFFヒーター使用下での就寝を考えると、一酸化炭素モニターの設置の必要性を感じる。FFヒーターでの一酸化炭素中毒の心配はないとの記載もあるが、車内への取り込みは0ではなく、かつ周囲のアイドリング車の影響を受けることもある。冬キャンプでのテント内での暖房器具の使用を考えると、ここにもリスクはある。

 車中泊+一酸化炭素モニターで検索で見つけた一つがこれ。

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CARBON MONOXIDE CHECKER 2

 無色無臭のガスを人が探知するのは不可能であるので、機械の性能に関して手抜きは出来ない。スペックを調べると、

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 300ppmから警報がなるようだ。200ppm以上で点滅するようだが、FFヒーターをつけて就寝している場面においてはその点滅に意味はない。機能としては300ppm以上の濃度の探知として理解した。では、この濃度での探知で良いのだろうかと考えた。

 そこで比較検討したものが、家庭用の一酸化炭素モニターである。ガス会社からレンタルで台所の壁の上部に掛けられている家庭も多いと思う。この製品の基準を確認することにした。

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ガス会社からレンタルされる機器の表示

 これも警報音が鳴るのは300ppmであった。警報音を必要とする閾値下限がDODのモニターと同じようなので、少し安心した。警報音の濃度が同じだからといって、実際の検出方法や精度は異なるので同じとは言えないが、目安にはなった。

 実は初めに調べたモニターが、工事現場などの作業時のポータブル版であった。警報音の作動閾値が大分異なっており、上記商品は300ppmまで無反応だが大丈夫か悩んでいたのだ。 

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理研 ポケッタブルガスモニター 03シリーズ(一酸化炭素)

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 第一段階が50ppmから始まるものだった。この基準値を見てから他の商品をみたので心配になっていたのである。もちろん、精度が高いほうが安心であるが、この手の基準のものは値段がすこぶる高い。この商品も6万円である。車中泊でアイドリングするわけではなく、比較的リスクの低い使用方法ですごせば6万円までのモニターは必要ないと判断した。冒頭のモニターが妥当なラインかと我が家は判断した。 

 ただ、体が小さく症状が急速に進行しやすい小児においては、上記表の一酸化濃度と症状の出現は当てはまらないこともあるだろう。実際、低濃度でのけいれん報告もある。モニターを過信せずに、駐車環境を確認したり最低限の換気をとって気をつけて車中泊に望みたい。